椎間板ヘルニアの治療・予防対策において「正しい姿勢」を身につけるは、とても大切なことです。このページでは、治療や予防対策、再発防止における「正しい姿勢」について、セルフチェックポイントも交えて説明してゆきます。 |
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椎間板ヘルニアの治療、予防対策に、正しい姿勢を!姿勢の悪さからくる骨盤のズレ・歪みの悪循環を、まだ、お読みになられていない方は、今この場でお読みになって下さい。 いかがでしょうか? 悪い姿勢は、背骨に負担がかかるばかりでなく、体に様々な悪影響をも及ぼすことを、理解頂けたかとおもいます。 「日常生活において、正しい姿勢をとり、いかに腰に負担をかけないようにするか」 椎間板ヘルニアを含む多くの腰痛の治療や予防対策、再発防止の第一歩は、「正しい姿勢」にあります。 いくら治療をほどこしても、姿勢が悪いと、またすぐに腰が痛くなってきてしまいます。 正しい姿勢が出来ている人は、見た目にも美しく映ります。 ぜひ、この機会に、正しい姿勢を身に付けていただき、椎間板ヘルニアの予防・対策に役立てほしいと思います。 クチうるさく、何度も繰り返して申し訳ないですが、椎間板ヘルニア含む、多くの腰痛は未然に防げる可能性が高いのです!
中腰での前かがみに注意しましょう。 中腰での前かがみの姿勢に注意しなければいけないのは、なぜでしょう? 答えは、私達の体にかかる力です。 人間の腰にかかる力は、体重70Kgの人の場合、立っているだけで100Kg。軽くおじぎをした状態で150Kgの力がかかるのだそうです。 それぞれの正しい姿勢と、チェックポイントこれから、それぞれ正しい姿勢についての説明を行うわけですが、最初に、ポイントとなるものを、書き記しておきます。
以上、3点を、まずは覚えて読み進めて下さい。
立った時の正しい姿勢 頭の真上から、体が糸で吊られている感覚で 軽くアゴを引き、背筋、膝をキチンと伸ばします。 真横から見た場合、耳から肩・股関節・膝・くるぶしを、結んだ線が直線で描かれていることが、一般的には、良いとされています。 ▼ 壁を利用した簡単なチェック方法 背中を壁にあてて、立ちます。この時、後頭部・背中・お尻・かかとが、壁につく状態が、正しい姿勢の目安になります。 長時間立っている場合は、時々体を動かして、少しでも姿勢に変化を与えてやりましょう。 チェックポイント! 座る時の正しい姿勢 ▼椅子 座る場合は、お尻が背もたれに密着するよう、深く腰掛ける。軽くアゴを引き、背筋をのばして、お腹をひっこめます。ひざがお尻より、ほんのわずかに高く、足の裏がぴたっりつくのが理想です。 イスが高すぎる場合は、足を台にのせるか、ひざを組んで膝の位置を調節します。 ▼座敷・床に座る場合 正座で座りましょう。あぐら・足を投げ出して座ることは腰に負担をかけます。正座が出来ないときは、柱に寄りかかるなどして、腰にかかる力を柱に逃がしましょう。 ▼お風呂の椅子 小さく低いイスがほとんどです。これは、腰によくありません。シャンプー時など、前かがみになる場合は、片膝をつき、もう一方の膝を立てて行うと良いでしょう。 チェックポイント! 車の運転時の正しい姿勢 基本的には、イスの時と同じです。 膝が股関節(足の付け根)より、少し高くなるように、車の座席を前に進め、ハンドルと体が離れすぎないように調節します。 座席に着くときは、横向きでお尻から入り、それから足を入れ前向きになります。降りる時は、横向きで足から外に出し、立ち上がります。 チェックポイント! 重いものの持ち方。 ヒザを曲げる・腰を落とす・体に密着させる! 一度しゃがみこみ、腰を曲げないで、体全体で持ち上げるようにします。 ひざを十分に曲げ、腰を落として(お尻を落とす)。荷物を出来るだけ体に引き付けて持ち上げます。荷物をお腹に抱え込状態で、足の力で立ち上がります。 荷物を運ぶときは、荷物を体に密着させて、運ぶようにしましょう。 チェックポイント! 寝る時の正しい姿勢 十分リラックスできる姿勢が基本ですが、うつぶせの状態で寝る事は避けましょう。 痛みがある時の寝方は、横向きでやや前かがみ(横向きエビ型)の姿勢で寝るのが一般的には、楽な寝方と言われています。 仰向けの場合、ひざの下に枕などを置いて寝ると良いでしょう。 寝具にも気を使いましょう。やわらかいベッドや高すぎる枕だと、腰が落ち込んで反り過ぎてしまい、背骨が不自然に曲がってしまいます。 やわらかすぎる布団やベッドは、背中とお尻が落ち込み、腰椎は前方への彎曲が強くなりすぎてしまいます。又、寝返りもうまく出来ません。(腰痛もちには「せんべい布団」とよく耳にしますが、この様なことから言われるわけなのです。) 理想的な寝具とは、背中・お尻が落ち込みすぎない。適度な硬さを持ったものが理想と言えるでしょう。しかし、寝たきりの御老人などには、床ずれになりやすいなど、寝具選びは難しいところです。 畳の上に敷布団を敷いた寝方がおすすめです。ベッドの方は、マットレスの下に、硬い板を敷くのも良いでしょう。 チェックポイント! 歩き方 頭の真上から、体が糸で吊られている感覚で 「足のかかとから着地」が、基本です。(かかとから着地する時に、力んだり勢いをつけて着地しないこと。膝を痛めます) つま先を軽く開いて(10度位)直線上を歩くように、意識しましょう。 ついでですが、呼吸は吐く方を重視しましょう。 チェックポイント! その他、日常生活での正しい姿勢 ▼ 料理・洗い物 なるべく調理台に近づき、まっすぐに立ちます。足元に15センチから20センチくらいの台をおいて、片足ずつ交互にのせて行うと楽です。 ▼ お掃除 掃除機の柄を、出来るだけ長くのばして、前かがみの姿勢にならないよう注意します。 掃除機は細かく前後に動かし、大きな動作は避けましょう。片方の足を前に出して、体重を支えると良いでしょう。 ▼ トイレ 洋式トイレの方が負担が少ない。 ▼ 自転車 競輪選手がレースで使う様な、前傾姿勢になる物は良くありません。
以上、正しい姿勢について簡単にですが、説明してきました。 日頃から、正しい姿勢を意識して、椎間板ヘルニアの治療・予防対策、再発防止に役立てて下さい。
プロの目で、正しい姿勢をチェックしてもらう事も、治療改善の早道 一言に、「正しい姿勢」と、言っても、自分自身では、正しい姿勢のつもりでも、他人に客観的に見てもらうと、なっていない事が多々あります。 幸い、きちんとした教育を受けたカイロプラクティックや整体、鍼灸院(はり・きゅう)や接骨院(整骨院)では、姿勢チェックや姿勢指導を、治療の一環としてアドバイスしてくれます。 これら、治療院のプロの目による、客観的なアドバイスも、椎間板ヘルニアの治療や予防対策、再発防止への早道に役立ちます。
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